一年余りを経て…新機材も加え…新機材も「試用」から「慣熟」へ…(2018.09.24)

<X100F>を購入したのは2017年9月2日だった…一年余りを経たことになる…早いものだ…

ネガフィルムを入れるカメラで写真を撮り始めた頃、最初に求めたコンパクトカメラは単焦点レンズが付いた代物だった。写真が愉しくなって機械式一眼レフを入手した際、併せて入手したレンズも単焦点レンズだった。ズームレンズは、デジタルカメラを専ら使うような感じになって行く少し前に一寸使った程度で、殆どが単焦点レンズだったような気がする。そんな経過の故に、「単焦点レンズで写真を撮る」という感覚が酷く懐かしくなり、「そういうことが出来るカメラの入手…」を意図するようになっていた昨年…多少思い切って入手したのが<X100F>だった。

<X100F>を入手する際…「レンズ交換式のカメラ」という選択肢を考えないでもなかったが…結果的に「レンズ交換式のカメラに“35mm相当画角”という単焦点レンズを専ら装着したまま」に近い感覚で<X100F>を使い続ける結果となっていた…

<X100F>の入手以前から愛用の<P7700>は出番が激減してしまった…“35mm相当画角”という「多くの人達に最も多用されているらしい」という単焦点レンズ…かなり色々な場面で使える。だから使い続ける…そしてこの<X100F>を産み出すメーカーによる“フィルムシミュレーション”も好く、随時カラーとモノクロを切り替えながらドンドン撮った…そして撮っている…

<X100F>に関しては、主にユジノサハリンスクで使用しているが、コルサコフ、ホルムスク、ネベリスク、更にアレクサンドロフスク・サハリンスキー等のサハリンに留まらず、ウラジオストク、関西方面というような「一寸した旅」でも必ず携行し、また稚内へ戻る場面でも忘れずに持ち、随分色々なモノを撮影している。

「持っていること自体」が「嬉しい」と感じる「麗しい道具」という風な<X100F>だが、「使用感覚」が「懐かしい機械式一眼レフに似ている」ような気がして、「使うことが愉しい」という感で、加えて「フィルムを求めたり、現像をするまでもなく、ドンドン手軽に撮ることが許容されるデジタルカメラ」ということで、「写真を撮ろうと思う」機会が増えたようにも思う。

“35mm相当画角”という「多くの人達に最も多用されているらしい」という単焦点レンズを擁する<X100F>である…街の景色や海辺の風景から、気に入ったカフェのテーブルまで、駅で出くわす鉄道車輛や展示されている往年の自動車から、飛行機の窓から視える様子まで、面白い看板のようなモノから、巨大な橋梁のようなモノまで、小から大まで何でも撮るのに好適だ…

そうやって「撮る喜び」を日々感じながら、「持っていること自体」が「嬉しい」と感じる「麗しい道具」という風な<X100F>を使い続けるのだが…それでも「もう少々“望遠”?」とか「少しばかり“広角”?」というように、“35mm相当画角”を「はみ出してしまう画角」が「欲しい!!」ということは時々在った…結果的に「出来る範囲で可能なように…」と写真は撮るが、何処かに「もう少しこうしてみたい…」が残ってしまう感ではあった…

その“35mm相当画角”を「はみ出してしまう画角」が「欲しい!!」が少しずつ募る中…「思い切って!」ということになったのが2018年9月1日だった…

「レンズ交換式のカメラ」を入手してしまおうと考え、2018年9月1日に、約1年前の2017年9月2日に<X100F>を求めた札幌の店へ、やや強引な日程で足を運んでしまったのだった…

敢えて列挙するようなことはしないが…「レンズ交換式のカメラ」を「入手」と考えた時、「これが好さそう?」と思ったモノは幾つも在った。しかし…店で“実物”を色々と視た時、「持っていること自体」が「嬉しい」と感じる「麗しい道具」という観点が自身の中で大きく膨れ上がり…「そういう観点なら、コレに勝るモノは余り考えられない!」と求めることにしてしまったのが<X-Pro2>だった…

<X-Pro2>…実は<X100F>に関して、「<X-Pro2>を簡略に、レンズ交換式ではない形にした?」と評しているのを、何かで聞いたか読んだかのような記憶が無いでもない。双方を触って、何となくボタン操作の感じ等はよく似ていて、両者を交互に引っ張り出して使っても、然程の違和感は無い。

<X-Pro2>は<X100F>より一回り大きい感じで、レンズ交換式である。が、「使用感覚」が「懐かしい機械式一眼レフに似ている」ようなことは<X100F>と共通で、“フィルムシミュレーション”も好く、随時カラーとモノクロを切り替えながらドンドン撮ることが出来るのも共通だ。同じようなセンサーを搭載していて、両者が産出す画の質も、共に素晴らしい。

<X-Pro2>よりも<X100F>に近い大きさの、同一メーカーによるレンズ交換式カメラも在ったが、<X-Pro2>の「“フラッグシップ”を謳う機種」としても「何となく感じられる品格」に、私は実物を眺めていた時に魅入られてしまった…そして入手を決めた訳だ…

「レンズ交換式のカメラ」…嘗て愛用した、フィルムを入れる機械式一眼レフ以来ということになる…随分と久し振りだ…その「レンズ交換式のカメラ」の<X-Pro2>を使用するにはレンズも用意しなければならない。

「レンズ交換式のカメラ」を欲し、<X-Pro2>を求めたのは「もう少々“望遠”?」とか「少しばかり“広角”?」という想いが生じていたからである。そこで入手したのは<XF50mmF2.0>と<XF10-24mmF4.0>である。「中望遠」と「広角ズーム」である。

「中望遠」の<XF50mmF2.0>は「迷わずに即決」で求めた。これに関しては“75mm相当画角”の「中望遠」のレンズだ。“35mm相当画角”の<X100F>と併せて、“75mm相当画角”の「中望遠」のレンズを装着した<X-Pro2>を持ち歩く…随時両者を持ち替えて、ドンドン撮る…そんな使用状況をイメージした訳だ。

「広角ズーム」の<XF10-24mmF4.0>は、訪ねた店の「在庫と相談…」で求めた。“35mm相当画角”というモノ「以上!」の広角レンズを希望し、単焦点の候補を挙げたが、在庫が無かった。他方でこの“15mm-36mm相当画角”という「広角ズーム」は確り在った。“24mm”の側にズームすると、<X100F>と変わらない訳だが、ズーム域の大半は「より広角」なのだ。これも「<X100F>と<X-Pro2>の両者を持ち替えながらドンドン撮る」という中では使い易そうだと思った訳だ…

新しい道具を入手した場合…とりあえず「試用」という期間が何となく在って、そのうちに「慣熟」という期間が在り、やがて「当たり前にドンドン使う」というようになるものだと思う。

振り返ると<X100F>もそういう具合だった。とりあえず「試用」という感じ…やがて「慣熟」で、そのうちに「当たり前にドンドン使う」という具合だった。そうした中、「ファインダーを覗くと、レンズが捉えている様子が視える」、「AEブラケットで3枚連写」、「基本的に絞り優先AE」という設定が何となくスタンダードで、「随時“Velvia”(カラー)と“ACROS”(モノクロ)に“フィルムシミュレーション”を切り替える」ということをするのが、<X100F>を使う際の「自身の定番」になって行った。

「もう少し真面目にやったら…?」と御叱りを受けてしまうかもしれないが…<X-Pro2>を入手して「試用」となった際、「とりあえず…電池が入って、動けば…」と「適当…」に使い始め、使っている中で色々と弄って、上述の「<X100F>で“自身の定番”にして行ったような感じ」で<X-Pro2>を使えるように、少しずつして行った。そういうようになって、何となく「慣熟」という域に辿り着いたように思う。

<X100F>と<X-Pro2>とを併用することになった訳だが、少し「有難い」ことが在る。両者は「共通の専用の充電式電池」を使うようになっているのだ。

<X100F>を求めた際、予備の電池を求めて在った。電池が切れた場合に随時交換が出来るよう、予備の電池にも確り充電はしてある。今般、その予備がそのまま<X-Pro2>で使えた!「とりあえず試用したい…」と最初はその<X100F>用に求めて在った電池を使った…

その後、<X-Pro2>の本体に附属のモノと、本体と同時に求めた予備にも充電をした。<X100F>と<X-Pro2>とを併用で、4つの電池が在る。2つは本体に各々収まっていて、2つが予備ということになる。例えば「1日中カメラを使い続けて電池が…」となっても、予備を入れて、切れた電池を充電すれば善いので「とりあえず“こんなもの”か?」とは思っている。

このブログ…<X100F>を使用し、“フィルムシミュレーション”の“ACROS”で“AEブラケット撮影”を行い、出て来た画像を駆使したHDR画を掲載することを主としている。今後は…併用し始めた<X-Pro2>による画で創るHDR画も、その旨のラベル、タグを付してここに掲載したいと思う…

<X100F>と<X-Pro2>とを併用することになって…何となく思い出したのは、往年の漫画、特撮ドラマの『人造人間キカイダー』である。『人造人間キカイダー』は、主人公のジロー(=キカイダー)が在って、後から兄のイチロー(=キカイダー01)が出て来て、兄弟で共闘する。私の所のカメラに関しても…最初は<X100F>が在って、後から“兄”の<X-Pro2>が出て来た訳だ…妙な連想かも知れないが…

未だ暗い早朝…:レーニン広場(2018.09.22)

↓思い付いて…少し早めに戸外に出たという休日の朝だ…
ACROS 22-09-2018 in early morning (2)
↑散水車が出て濡れている路面…未だ残る灯り…ほんの少し明るく、雲が流れる空…独特な空気感が漂う…

↓濡れた路面と、その路面への映り込みが殊更に好い…
ACROS 22-09-2018 in early morning (1)

フィルムシミュレーションの“ACROS”で撮った画によるHDR画創り…<X100F>による画が非常に活きるような気がしているが…同時に酷く趣味性も高い…久し振りにやってみたというような形だ…

後光?!:レーニン広場(2018.09.21)

↓夕刻…午後7時になる少し前の様子…
ACROS 21-09-2018 in evening

射し込む西日の光…西日そのものも画に入っているが…強い光と、光で生成される影…光と影が醸し出す空気感…見事に記録する<X100F>である…

久し振りに…フィルムシミュレーションの“ACROS”で撮った画によるHDR画創りをやってみた次第…

<ノーヴァヤ・ゼムリャ>(新しい地面)から望む日本海:ネベリスク(2018.07.27)

↓2007年の直下型地震で隆起した「新しい地面」の端辺りで、日本海に日が沈んで行こうとしている様を眺めた…
ACROS 27-07-2018 at Nevelsk (5)
↑海岸部に広場のようなモノが突出し、辺りは広範に遠浅な、独特の地形になっている…海水面が鏡面のようになり、空の様子が映り込む…

質感を巧く記録してくれる感の<X100F>…撮った画を使ってHDR画を創ってみると、「視た感じ」に加えて「感じた何か」までも画の上に残ってくれるような気がする…

朽ち果て掛けた難船:ネベリスク地区ロパティノ(2018.07.27)

ネベリスクの市域の南端部を踏み越え、少し進むとロパティノという場所に至る…

↓海岸での眺めだ…
ACROS 27-07-2018 at Nevelsk (1)
↑気温が急上昇し、海霧が滲み、複雑な雲が拡がる空と穏やかな海…何時頃、どういう経過で座礁したのかはよく判らない、「錆びた金属塊」の様相を呈する難船…風情が在る画のように思う…

こういう様子を切り取る<X100F>…何処へ行くにも手放せない…

離岸堤の様相を呈する旧い防波堤:ネベリスク港(2018.07.27)

2007年…サハリン島の南西部、日本海側のネベリスクで直下型地震が発生した…地域に大きな被害をもたらしてしまったのだったが…海岸の一部が隆起し、「新しい地面」が生じた…

↓その「新しい地面」の端辺りから、旧い防波堤の一部を望んだ…
ACROS 27-07-2018 at Nevelsk (2)

この種の画…<X100F>で撮ると、雰囲気が在る画になる…

夜の船着き場…(2018.06.10)

↓灯台を眺めながら、ウラジオストク港周辺をボートで巡った後、戻った船着き場である…
10-06-2018 on tour (ACROS) (14)
↑停泊中のボート群や作業用のクレーンが視え、遠くに金角湾を跨ぐ<黄金橋>の巨大な柱が視え、それが海面に映り込む。そして建物の灯り…

静かな海面と、灯りの入った構造物や、灯りに浮かぶ海上や海辺の色々なモノ…それらが醸し出す空気…<X100F>はそれらを見事に記録してくれている…素晴らしい!!

<ルースキー橋>:灯り(2018.06.10)

↓日没後、ルースキー島側にボートが移動して停泊…そこからも巨大な橋梁を望み続けた…
10-06-2018 on tour (ACROS) (13)
↑橋梁と道路に灯りが入り、それらが鏡面のような海面に跳ね返っている…

狭い船上で三脚を立てられるでもなく、揺れる状況下で「とりあえず多目に撮る…」という中から見出した画である…多少の好くない条件の故に「今一つ…」ということになった画も無い訳でもないが…<X100F>はこういう条件でも、確りと好い画を記録出来る。頼もしい!

<ルースキー橋>:日没(2018.06.10)

↓船上で眺めていた、巨大な橋梁の背後で日没と、それに伴って空が変化する様である…
10-06-2018 on tour (ACROS) (11)
↑画の右下側に、沈む夕陽の輝きが視える…

↓そして、陽が沈んでしまった直後のような状況だ…
10-06-2018 on tour (ACROS) (12)

<X100F>は、巨大な橋梁や辺りの地形をクッキリと記録し、更に空、海、雲の質感や複雑な光を確りと画に留めてくれている…「旅は<X100F>と共に…」という思いを強くした…

バサルギナ岬灯台(2018.06.10)

↓岬の脇に在る岩礁の上に灯台が築かれ、岩礁は岬と細い吊橋で結ばれている…バサルギナ岬灯台だ…
10-06-2018 on tour (ACROS) (8)
↑ボートで近付き、海鳥が多い岩礁に忽然と現れる灯台…1937年に竣工したそうだ…戦時は敵の艦船や航空機を警戒するような役目も負った場所らしい…

岩礁と、岩礁上の灯台、海面と空…“フィルムシミュレーション”の“ACROS”による画をHDR化したが、描写の繊細さが強まり、「あの時の“感じ方”」が籠った画になったように思う…

他所で試行している方が多いようにも見えない、このやり方…「記憶に残る、残したい光景の画」を撮ることが出来た時には試したい…そして<X100F>は、そういう機会を幾らでも与えてくれる存在だ…